第五講:スキル威力
1. はじめに
本講ではスキルの「威力」について紹介します。
2.ダメージ計算式
まずは基本となるダメージ計算式を簡単に確認します。式は次の通りです。
\((基本ダメージ量 × 属性倍率 + ランダム部分) × 威力 × 耐性倍率\)
この式の「威力」にあたるのが、攻撃スキルの倍率です。通常攻撃の威力が1.0であり、威力1.5のスキルであれば通常攻撃の1.5倍の倍率ということを意味します。
3.標準威力
本節では基本となる「標準威力」という概念について説明します。
スキルテキストに倍率表記として「小/中/大/特大/極大」の5段階があり、それぞれに標準的な倍率が設定されています。具体的な数値は表のとおりです。
| 魔法 | 物理 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 無属性 | 属性 | 無属性 | 属性 | |||||
| 単 | 全 | 単 | 全 | 単 | 全 | 単 | 全 | |
| 小 | 1.4 | 1.0 | 1.3 | 0.9 | 1.5 | 1.1 | 1.4 | 1.0 |
| 中 | 1.6 | 1.2 | 1.5 | 1.1 | 1.7 | 1.3 | 1.6 | 1.2 |
| 大 | 1.8 | 1.4 | 1.7 | 1.3 | 1.9 | 1.5 | 1.8 | 1.4 |
| 特大 | 2.0 | 1.6 | 1.9 | 1.5 | 2.1 | 1.7 | 2.0 | 1.6 |
| 極大 | 2.5 | 2.1 | 2.4 | 2.0 | 2.6 | 2.2 | 2.5 | 2.1 |
小~極大の区分に加え、魔法/物理、無属性/属性、単体/全体の組み合わせごとに細分化されています。規則性は次の①~④のとおりです。
①条件を揃えた場合、小~特大までは0.2ずつ増加し、特大~極大は0.5増加する
②条件を揃えた場合、物理攻撃は魔法攻撃より0.1高い
③条件を揃えた場合、無属性攻撃は属性攻撃より0.1高い
④条件を揃えた場合、単体攻撃は全体攻撃より0.4高い
また、「(特大 \(x\)倍)」のような表記がある場合は、標準威力に対する倍率を示しています。 フラムラピス(NS)の「ネプチューン」は「敵全体に水属性の魔法攻撃(特大 20倍)」なので、標準威力1.5の20倍で威力は30.0になります。
標準威力はあくまで標準であり、以前はこれと異なる数値が設定されている場合もありました。最近では何倍かを明確に記載してくれているため、かなり分かりやすくなっています。
4.連撃
前節をもとに、2回攻撃などの複数hitスキルの場合について説明します。
複数hitの場合、標準威力をhit数で割ることで1hitあたりの威力を求めることができます。アルドの「ハヤブサ斬り」は「敵単体に斬攻撃2回(小)」なので、標準威力1.5を2で割り、1hitあたりの威力は0.75となります。
一方で、当然ながら割り切れない場合も存在します。例えば、エニの「ロードウェスペル」は「敵全体に陰属性の魔法攻撃3回(極大)」であり、標準威力2.0を3で割ると 2.0 ÷ 3 = 0.666… となります。
このような場合は、標準威力に0.01(=1%)ずつ加算し、小数第2位で有限小数となる値まで調整します。2.0に0.01を加えた2.01を3で割ると0.67となり、ちょうど割り切れます。したがって、1hitあたりの威力は0.67となります。
または、単に切り上げすると考えても良いです。
威力が増加する場合はこの値にそのまま倍率を掛けます。ロードウェスペルは最大60倍であるため、1hitあたりの威力は0.67 × 60 = 40.2となります。
標準威力をそのまま用いて計算した場合は 2.0 × 60 = 120.0 ですが、ロードウェスペルの場合は40.2 × 3hit = 120.6 となります。このように、割り切れないhit数の場合は威力を増加する方向で調整されるため、合計威力の面ではわずかにメリットとなります。
5.毒・ペイン
攻撃スキルの威力以外にも、状態異常である毒・ペインには威力の数値が設定されています。詳細は省きますが、この2つは無属性の魔法/物理攻撃の計算式を利用してダメージが計算されています。これらの標準威力は0.8に設定されています。
ただし、固有スキルで付与される場合は威力が段階的に上がる場合があり、固有スキルが強くなるごとに威力が0.4→0.6→0.8と0.2ずつ上昇します。昔に実装されたキャラはこの傾向が多く見られます。
フェルミナ(NS)であれば、固有スキルで付与される毒の威力は、ポイズンダガーが0.4、ベノムダガーが0.6、リコリスブロッサムが0.8と設定されています。ただ近年は必ずしもそうとは限らず、たとえばニナの固有スキルで付与されるペインの威力はすべて0.8となっていました。
単なる毒という表記の他、猛毒と記載されているスキルも存在します。この猛毒は威力値の違いを示しており、猛毒の場合、標準威力は0.8ではなく1.5となります。また、毒+ペインで同時に付与する場合は、毒もペインも同じ威力であるのが通例です。したがって、猛毒+ペインで猛毒の威力が1.5なら、ペインの威力も1.5に設定されています。
6. まとめ
威力値が使用されるのは攻撃スキルだけでなく、知性依存のHP回復や治癒にも該当しますが、今回は省略しました。
威力値は、通常のプレイでは細かく意識しなくても問題ありません。しかし、スキル性能を定量的に比較したい場合には重要な指標となります。たとえば大20倍と極大15倍のように、一見するとどちらが強いのか判断しづらい場面でも、標準威力を理解していれば正確に比較できます。
倍率表記だけでは見えにくい差を把握することで、より正確に捉えられるようになります。
以上です。